含水率(がんすいりつ)とは、物質に含まれる水分の割合を示したもの。重量基準と体積基準の含水率があるが、単純に含水率と呼ぶ場合は、重量含水率を示す。無次元量であり単位はなく、通常は百分率(%)を用いて表される。
重量基準含水率は一般的に湿潤基準(水分の重量を水分と固形分の重量の和で除したもの)の含水率が用いられ、乾量基準(水分の重量を固形分の重量で除したもの)は含水比と呼ばれ区別されている。しかし、木材の場合は、乾量基準であっても含水率と呼ばれる。建築ではJAS(日本農林規格)や各種建築工事共通仕様書において、建築用材の含水率の基準が設けられている。例えばアカマツ、エゾマツ、カラマツ、ヒノキ、スギ、ツガなどの針葉樹材の含水率基準は、一般製材(人工乾燥材)が15%以下、枠組壁工法構造用材が19%以下、単層フローリングの天然乾燥材が20%以下、同人工乾燥材が15%以下などとなっている。